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2013年6月23日 (日)

八ヶ岳縦走(赤岳、横岳、硫黄岳)

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会いたかった花たちに、いっぱい会うことができました。

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6/22(土)、今日は登山口の八ヶ岳山荘まで辿り着けばよし。お昼前に出発する中央本線各駅停車の旅でゆっくりと。

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乗換駅の小淵沢はザーザーッの雨。おやおや・・・、でもきっと明日は大丈夫なはず。

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茅野駅からバスで終点、美濃戸口まで。このあたりは雨降らなかったのかな、車窓から見える八ヶ岳は赤岳〜硫黄岳あたりに雲がかかる程度。

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前回、ここを訪ねたのは2月16日、厳冬期赤岳へのチャレンジでした。

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前回と同じく、今回も八ヶ岳山荘の仮眠室(料金2000円)で。今夜の利用者は僕を含め2人だけでした。茅野駅前で買い込んできたビールやハイボール、チューハイなど飲み干したら、3時半に目覚ましをセットしておやすみなさい・・・

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6/23(日)3時半起床、4時出発。八ヶ岳山荘を後に、林道を歩き始めるとほどなく朝焼けが空をピンクに染めます。

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約40分で美濃戸着。ここからいよいよ登山道へ。

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往路は南沢ルートを辿ります。

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このあたり、まだ新緑と言っていい初々しさに包まれていますね。

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さらに八ヶ岳らしい雰囲気に・・・

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可憐な高山植物も姿を・・・。キバナノコマノツメ。

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今日は植物の写真に専念したいので、後続の方、どうぞお先に!

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オオバグサ。

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おぉ!コイワカガミ!
ネットの登山サイトで見て知ってはいたものの、リアルで初めて目にする花でした。こんな咲き方してたんだ〜。

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いやぁ、いいなぁ〜。

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コイワカガミに気を良くして、ペースはぐんぐん上昇!
前方に横岳が。2月に訪れた時は深い雪のなか、一筋のトレースがついただけの銀世界でした。

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6時30分、行者小屋前に到着。出発点の八ヶ岳山荘から標準コースタイム3時間のところ、2時間半で。
今日は思い切り時間を割いてゆっくり花の撮影に専念したかったので、予定では赤岳はパスして地蔵尾根から横岳へ向かうつもりでした。何しろ、帰りのバスが最終16時半ですから。
でもこのペースなら赤岳を越えても時間は大丈夫そうかも・・・。

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というわけで、地蔵尾根ではなく、文三郎尾根で赤岳へ向かうことに。

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ヒメイチゲでしょうか。

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ツガザクラ。

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ミツバオウレン。

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そして文三郎尾根でも眩しいピンクのコイワカガミの群生があちらこちらに。

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さて、文三郎尾根といえばこの階段地獄。階段がすっぽり雪で覆われた2月の方がずっと登りやすかったような気が・・・。

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そんな厳しい急登も、両サイドに咲く可憐な花たちと、雄大な景色に励まされてグイグイ!と(笑)

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左手にはギザギザ岩稜が続く横岳。そしてその向こうはなだらかな硫黄岳。
待ってろよ、すぐに行くから!

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ふたたび、ミツバオウレン。まるで線香花火のような繊細さ。

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コメバツガザクラ。

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ちっちゃな花、クモマナズナ。

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あまり黄色くは見えないのですが、キナバシャクナゲ。

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さて、文三郎尾根もいよいよ佳境、阿弥陀岳分岐に到着。
「阿弥陀かぁ、行ってみようか」「でも計画に無い行動はよくないね」と赤岳から下山してきたご夫婦。

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分岐を過ぎるとクライマックスの岩場に。2月は雪と氷と岩のミックスでした。

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そしていよいよ赤岳頂上!曇っていた空もいつの間にかメッチャ青空やん!

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年甲斐も無いって?まぁ、許してください・・・(笑)

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それでは恒例によりまして、360度の展望のご案内を・・・
雲海の向こう、世界遺産登録に湧く富士山。

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時計回りに南アルプス(北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳)。手前は権現岳、右手の丸い山頂は編笠山。

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中央アルプスの峰々。

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ずーっと向こうに北アルプス連峰。手前は阿弥陀岳。

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おや、モクモクとガスが湧いてきましたね。
いつまでもこの眺望を目に焼き付けていたい気分だけど、今日の目的は「花」です、急ぐことにしましょう。

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今日、これからのルートの全貌。ひとまず、ここ赤岳から眼下に見える赤岳天望荘へ。そこから岩稜の横岳へ登り返し。さらに硫黄岳をグルッとめぐって下山です。
それにしてもこれから下るルートは登ってくるハイカーたちの行列通過待ちで、渋滞にハマりそう・・・。

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ハクサンイチゲ。横岳の稜線はあちらこちらにこの花、花・・・

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ツガザクラ。

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イワウメ。

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ミヤマオダマキ。

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ミヤマキンバイ。

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ハクサンイチゲ。荒々しい岩の隙間にそっと咲く小さな花はその存在だけで魅了されます。

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チョウノスケソウ。

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赤岳山頂からここまで歩いてきた稜線を振り返ります。変化に富んだ稜線歩き、気持ちいい!のひと言です。

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ハクサンチドリ。向こうに見える赤岳も凛々しくカッコいい!

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イワベンケイのつぼみ。

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実はこの写真で先を行く、テント装備を担いだお兄さんが「この花は・・・」「あっ、○○ありましたよ!」と自らも大型一眼レフを構えながら導いてくれたのでした。ありがとう!

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オヤマノエンドウ。

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そしてついにこの花に出会えたのでした!
もう6月も下旬、ちょっと無理かな、と諦めつつ、いやまだ少しは・・・と期待半分、目を皿のようにして。

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ご覧下さい。少しは・・・どころかこの群生です!
写真では分かりづらいですが、花が咲いているのはスパッと切れ落ちた崖面なのです。そう、崖下を覗き込んでの決死の撮影(笑)

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この花の名は、ツクモグサ。
本州では北アルプスの白馬岳と、八ヶ岳のこの一帯のみに咲く希少種です。
今日の八ヶ岳縦走、最大の目的を果たすことができました。

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萼のみならず、葉までもが白い羽毛に包まれた姿はまるで雛鳥のようにも。

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最盛期のようにパッと花弁を開かせた株も写真に収めたかったのですが、遠慮がちなこの姿もこれはこれで美しい。

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まるで時間が止まったかのようなツクモグサとの逢瀬のひとときを満喫したら、険しい横岳の道のりに復帰です。

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遠くからはただの険しい岩稜帯に過ぎない横岳も、足下にはこんなミニ花畑があちらこちらに。

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先ほどのお兄さんが「ほらっ」と指差した先に見えたのはウルップソウ。
ツクモグサとウルップソウの両方を見ることができるなんて、梅雨の合間の絶妙のタイミングだったみたいです。

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植生保護ロープの向こうから望遠レンズを構えなくても、実はこんなすぐそばに咲いているポイントを、今度は僕が見つけてあげました(笑)

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さぁ、このハシゴを登り切ったら・・・

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何度も同じポーズでスミマセン(笑)

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特等席に陣取ったらさっそくお湯を沸かして、標高2800m超で味わうタラコスパゲッティ、美味い!

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お腹を満たしたら、本日三つ目のピーク、硫黄岳へ向かうとしましょう。
横岳を振り返って。山頂からは急降下だったんだな。

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硫黄岳。丸い女性的な稜線にキバナシャクナゲがマッチしますね。

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途中、高山植物の女王コマクサの株をいくつか発見。芽が大きく膨らんで開花も間近な様子。

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あとわずかとはいえ、最後のひと踏ん張り、キツぅ・・・

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広々とした硫黄岳山頂。

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赤岳、横岳、そして・・・。辿ってきた稜線を振り返ります。
雄大な眺めだなぁ。

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硫黄岳山頂から10分ほど下りた赤岩の頭。赤茶けた砂地と緑のコントラストが絶妙。

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あとは下山のみ。樹林帯に吸い込まれるように・・・

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硫黄岳を下ること、ちょうど1時間。赤岩鉱泉に到着です。

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復路は北沢ルートで。

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まるで庭園のような絵になるルート。

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ずいぶんとまた、大勢の兄弟ですね(笑)

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北沢を経て、長〜い林道歩きに飽き飽きした頃、ようやく美濃戸山荘に。
ソフトクリームでひと息入れたら、出発点の八ヶ岳山荘まで残り30分強の林道歩き。

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バスの発車時刻まで約1時間を残し、八ヶ岳山荘に到着。無事に八ヶ岳縦走を終えることが出来ました。
茅野駅へ向かうバスの車窓から。昨日と同様、赤岳〜硫黄岳がすっぽりと雲の中・・・。

本日の歩行距離、約20km。
6月を過ぎたあたりから、登山記録投稿サイト「ヤマレコ」では「ツクモグサ見てきた!」との記録が毎日のように。そんな声と写真を目にするたび、もう居ても立ってもいられない気分の数週間でしたが、休日と天候がうまく合わずにジリジリ・・・。
もうすっかり枯れてしまっているのでは、と心配しながらの決行でしたが、いやぁ、梅雨の合間の天気といい、花の開花状況といい、絶妙のタイミングだったと思います。
こうしてブログを書いている今(6/25)でも、いまだ感動冷めやらぬといったところでしょうか。写真を眺めるだけでついニタニタ・・・。
本当に大満足の山行でした。思い切って行ってよかった。

 

 

 

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