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2012年1月 6日 (金)

薬師岳(鳳凰三山、2780m)

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2012初登山は南アルプス、薬師岳を選んでみました。

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午前3時半に家を出発。 中央道、南アルプス街道、南アルプス林道とつなぎ、登山口、夜叉神の森に到着したのが5時半。
まだ真っ暗ですがヘッドライトを頼りに深い南アルプスの山中へ歩き始めたのが6時。

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白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)が見渡せる夜叉神峠で日の出を迎えたかったのですが、まだ登りきらない中途半端なところで明るくなってきました・・・

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登山口からヘッドライト頼りに40分。 明るくなったといってもまだ日の出前。 朝日を浴びてモルゲンロートに輝く北岳を見たかったのですが、少し到着が早かったようでガッカリ。

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ちなみに今朝の気温はマイナス12℃。 今日は赤い感温液がマイナス10℃より上昇することはありませんでした。

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7時。 ようやく日の出です。 右の方に富士山のシルエットが見えるでしょうか。

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それにしてもこのルート、約1400mの標高差をやっつけようというわけですから距離が相当長くなるのは仕方ないのかもしれませんが、片道約10km、しかもその90%以上を樹林帯のなかをただひたすら歩く、歩く・・・

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杉木立の向こうに明るく太陽に照らされた白峰三山がチラリチラリと見え隠れするのですが、ドーンッと大迫力のビューは最終目的地までお預け、という精神的苦役を強いられます(笑)

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最終目的地までの間で唯一といってよいビューポイント。

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右、北岳。 左、間ノ岳。 その稜線の真ん中に北岳山荘もはっきりと見えます。俄然、テンションあがるのですが・・・それも束の間。

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ビューポイントを過ぎればまた樹林帯の中へ・・・

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逆光でシルエットとなった富士山。 ずっとこの姿を見ながら歩けるといいのですが、すぐにまた樹林帯・・・

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今日は平日のせいか、出発時に登山口にクルマを止めていたのは僕だけ。
なので、もちろん僕の前にも後ろにもハイカーの姿はなし。 たかだか10センチ前後の積雪なのでラッセルなどという大げさなものではありませんが、新雪に自分の足跡をつけて歩くというのはなんだか気持ちのいいもの。
でも、僕より先に足跡をつけていたのはだぁれ?

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長い長〜い樹林帯のアプローチ。 誰か同行者がいればおしゃべりでも出来るのでしょうが、単独行だと動物の足跡を探したり、こんな看板で気を紛らすくらいしかありません(笑)

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登山口から4時間近く。 ようやく南御室小屋に到着。 営業しているのかどうかもよくわかりませんでしたが、薬師岳からの帰途、出会った何組かのパーティーは皆、ここでテント泊するんだと言ってましたね(寒そうだけど・・・)。

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小屋前に作られた雪だるま君に見送られて、さあ、薬師岳まであと2km。

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相変わらず鬱蒼とした樹林帯のなかをヘロヘロの身体を引きずって・・・
ようやく稜線に出られそうですが、ゴォ、ゴォともの凄い風の音! なんだか稜線に出たくないなぁ・・・(笑)

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そして稜線に出て真っ先に目に入ったのがやはり富士山。 さすがに2800m級のアルプスから見る富士はちょっと別物ですね。

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鳳凰三山は甲斐駒ケ岳と同様、花崗岩と砂礫でかたち作られています。
写真は薬師岳手前の砂払岳ですが、今回初めて登頂に臨む僕にとって、これらの巨石のどこをどう辿ればここを越えることが出来るのか、よくわかりませんでした。
あっちのルートをとっても? こっちのルートをとっても?という具合で行ったり来たり。 随分、時間をロスしてしまったようです。

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砂払岳から薬師岳小屋を過ぎると薬師岳山頂まであとわずか。
きれいな新雪にズボズボッと足跡をつけさせていただきます・・・、が結構な深さでゲイターを駐車場のクルマに置き忘れてきたことを激しく後悔(涙)

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今度はなんとか正規ルートと思われるコースを経て薬師岳山頂に。
強風ですっかり雪も吹き飛ばされている様子です。

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まずは記念写真。 でもご覧のとおり、ゴォーゴォーと音を立てて吹き荒れる強風に耐えるべく、バラクラバですっぽりとアタマを覆っています。

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手を伸ばせば届くような距離に大迫力の北岳、そして間ノ岳が。

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少し目を右に向けると、昨年秋に登った仙丈ヶ岳(左)と甲斐駒ケ岳も。

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さらに蓼科山から始まり、北横岳、天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳とつづく八ヶ岳連峰もクッキリ。
今日の八ヶ岳はどこも快晴のようですね。

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で、薬師岳山頂でようやく人に出会いました(笑)
僕より30分遅く夜叉神の登山口を出発したらしいのですが、頂上で追いつかれたようです。
でも、今日は僕一人っきりと思っていた薬師岳で人に出会えてとても嬉しかったというか安堵したというのが偽らざるところです。
聞くと僕もよく閲覧している山行記録サイト「ヤマレコ」のユーザー、Y-chanさんだとか。
実は今日の行程は薬師岳のあと、お隣りの観音岳(2840m)をも制覇することを予定していたのですが、ここにいたるまでの行程ですっかり体力を消耗しきっていたことや手前で散々ルーファイに迷って時間を無駄に費やしてしまったことなどから僕は観音岳行きを諦めましたが、写真のとおりY-chanさんは果敢に向かって行かれました。 観音岳山頂でいい景色を見ること出来たでしょうか?
当日のY-chanさんの記録はこちら

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さて、観音岳を諦めたならさっさと下山を急ぎましょう。 なにしろ、片道10kmの長丁場です(笑)
写真は途中で出会った大きなカモシカ。 音をたてようが口笛吹こうが微動だにしませんでした。

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ようやく夜叉神峠まで。 ちょうど日が沈むタイミングでした。
予定どおり観音岳へ行っていたら、朝と同様、ヘッドライトで真っ暗闇の登山道を下りることになっていたのは間違いありません(笑)

本日の歩行距離、約20km。
今の時期、これほど雪の少ない南アルプスは見たことが無い、という状態だそうです。
ノーマルタイヤのクルマ(もちろん、トランクに非金属製タイヤチェーンは載せていますが)で南アルプス林道、標高1380mの登山口まで走るのは少々不安でしたが近隣の温泉宿に問い合わせたとおり、路面には塩カルが大量に散布され凍結は心配無用だったようです(とはいえ、今後雪や雨が降ったらアウトでしょう)。
さて、今日あらためてそのカッコ良さにほれぼれした北岳。 今年の夏は白峰三山の縦走、絶対やらなきゃ!

 

 

 

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コメント

INTER8さん

八ヶ岳の最高峰赤岳が2899m、薬師岳が2780mですので本当は八ヶ岳の方が高いのですが、それを見下ろすようなアングルですね。

鹿といえば・・・
登山口から約1時間、真っ暗闇のなか両サイドの熊笹がガサガサ、ゴソゴソと。
クマかも・・・なんて思うと怖くて歩けませんので、鹿だ鹿だと信じて歩きました。
空が明るくなったらやはり鹿が数匹、飛び跳ねていました。
あぁ、ホントに鹿でよかった〜(笑)

投稿: さだぼん | 2012年1月10日 (火) 22時54分

薬師岳からだと八ケ岳を仰ぎ見る高さなんですね。見慣れた八ケ岳が航空写真のようです。
シカと言えば角。以前安倍峠でゲットしました。

投稿: INTER8 | 2012年1月10日 (火) 00時47分

Y-chanさん

いくら雪が少ないとはいえ、はじめての山で一人きり・・・、あり得なーい!なんて思っていたところお会いできてホッとしました。
ヤマレコを拝見したところ、南アルプス市ご在住とか。
なんという恵まれた環境!(笑)
南アルプスの山々についていろいろ教えてくださいね。
そしてまたどこかで!

投稿: さだぼん | 2012年1月 7日 (土) 11時43分

早速、拝見しました。
うまくまとめられていますね。

先行者がいて、心強かったです。
観音岳は、残念でしたね。
私ももっと雪が多ければ、観音岳までは行きません。
昨日は、雪も少なく、、。
カモシカは、良かったですね。
私も何度か見ています。
一度は、登山道上で、3mの至近距離でした。
角で突かれるかと思うほどの距離。
悠然としていました。

昨日は、重い登山靴で下山はいつもより時間がかかりました。
またどこかで、、。

Y-chan

投稿: Y-chan | 2012年1月 7日 (土) 11時13分

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