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2008年8月 2日 (土)

英国 HETCHINS "Vade Mecum" 1962

2008_08020024 憧れだった「HETCHINS」(ヘッチンズ)が昨夜、とうとう我が家にやってきました。ガンメタリックにピンクの胴抜き塗装です。

2008_08020005 お約束の「Curly Stays "Vibrant"」。なんと優美な曲線でしょう。

2008_08020017 ロシアから英国に移住したHyman Hetchins が英国籍を取得し、自転車作りを始めたのが1920年代でした。そして、ヘッチンズの特徴である "Vibrant"ステイを用いだしたのが1935年だったといいます。

1950年の「Magnum Opus(the great workの意)」から始まった「ラテン・シリーズ」のカットラグにはそれぞれラテン語の名称が付されています。

今回入手したこのヘッチンズは「Vade Mecum」。「go with me」という意味だそうです。数あるラテン・シリーズの中では比較的おとなし目のカッティングですね。

2008_08020002 BB付近。リア変速機へ延びるケーブルはBB下にトンネルが溶接されていますが、フロント変速機のケーブルガイドはBB上につけられていました。

 

 

 

2008_08020019 シリアルナンバーは「H2053」。ヘッチンズのシリアルナンバーの振り方は年代により随分変遷があるようです。Hに始まる数字4桁のパターンは1962年から69年まで続いたようです。

「H2053」の「2」は62年を示します。つまり、私のヘッチンズは1962年の53番目に製作されたもの、ということになります。ちなみに1963年の最後のナンバーがH3360との記録があります。つまり、62~63年の2年間で360台のフレームが製作されたということですね。

2008_08020026 ヘッチンズのフレームを特徴づけるこの "Vibrant"ステイ。

前フォークの曲げと同様、ショックアブソーバーとしての機能を追求した結果のデザインですが、前フォークを二度曲げしている「BATES」と並び、当時の英国ビルダーの革新性を垣間見ることができるようです。

 

 

 

 

2008_08020027 さて、このヘッチンズ。シリアルナンバーのとおり1962年製ということで、沈没寸前の英国自転車産業が放った最後の一撃・・・と言ってもいいくらい、英国車の歴史の中では比較的新しい時代のものです。

カンパのGSなど、このあたりの手持ちパーツで組んでみるのが一番素直かもしれませんね。

 

 

1962年・・・、僕が1歳のときに生まれたこのフレーム。すでに50年近くの長い年月を過ごしてきているのに、このところずっと40年代だ、50年代だといった時代の雑誌や情報に埋もれていたので、なんだかすごく新しい時代にタイムワープしたような錯覚を覚えてしまいました(笑)

 

 

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自転車いじり」カテゴリの記事

コメント

nagisukeさん

コメントありがとうございます。
21歳の大学生!将来が楽しみですね。うらやましいです。

フランス、イギリス、イタリアを問わず、旧車趣味、ヴィンテージの世界に手を出されるのであれば社会人になって経済的に自立されてからの方がよいでしょう。
クルマを数台所有するのと同じくらいの投資が必要になるからです。
1〜2年かけてコツコツと国内、海外オークション、あるいは同好の仲間を通じてパーツを集め、一台のマシンを完成させていきます。
その間に投資する授業料たるや・・・(笑)
そして一台完成すればまたさらに年代を遡ったり、他国籍の旧車に手を出したくなります。
学生である今は、今持っている自転車を徹底的に乗り倒して、自分が自転車に求めているもの、それで実現したい世界をじっくりと見極めてみることも大切なように思います。
レースなのか、旅なのか、はたまた日常の友なのか・・・
単なる所有欲だけでヴィンテージの世界に手を染めるのは危険ですよ(笑)

投稿: さだぼん | 2012年9月 2日 (日) 18時22分

はじめまして!
現在、ビアンキ、ミニベロ9に乗っています、21歳の大学生です。いきなり訪問して申し訳ありませんm(_ _)mこちらのヘッチンズ。かっこいいの一言です。そこで私もこのようなかっこいいHETCHINSであったり、また、ヴィンテージのバイクに乗れたらなと思いまして、どのような所で入手されたのかを参考までに教えていただけたらなと思い、コメントさせていただきました。厚かましいお願いではありますが、よろしくお願い致しますm(_ _)m

投稿: nagisuke | 2012年9月 2日 (日) 16時39分

あははっ、Fmbelbaldingさんもご覧になっていたのですね、このオークション。
特徴のある塗装色なのですぐにバレちゃいますね。
再塗装後大切に使用されていたようで、ご覧のとおりのコンディションでした。
ただし塗装がキレイだからといって安心できないのが旧車のフレームですね。
ほぼ同時に出品されていたHETCHINSは、塗装状態は一見キレイに見えるが、ヘッドコラムが短くカットされていたり、エンドにブラケットが後付けされていたり、フォーククラウンが一部腐食していたりと、かなり・・・なモノでした。
このHETCHINSはこれから芯出ししたり、足りないパーツを買い足したり・・・と、さて完成はいったいいつになることやら(笑)

投稿: さだぼん | 2008年8月 3日 (日) 08時56分

あ、これ落札されたのやっぱりさだぼんさんだったんですね!すばらしいコンディションですね、おめでとうございます!
僕も欲しくてずっとウォッチしてたんですが、身長170だとちと大きいかな?と思い観戦してました(笑
これでまたヘチンズ関連の記事、という楽しみが増えました。
気長に更新まってますね。
それにしてもうらやましいです、いいなぁ^^

投稿: Fmbelbalding | 2008年8月 3日 (日) 04時33分

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